お受験日記

図書紹介(授業のユニバーサルデザイン)

2014年06月30日

関西学院初等部の村田副校長先生が編集された書籍2冊を紹介します。1冊目は、「社会科授業のユニバーサルデザイン」(全員で楽しく社会的見方・考え方を身に付ける!)です。ユニバーサルデザインによる社会科の授業の様子を関西学院初等部の子供たちの授業や郊外学習の写真を織り交ぜ、ユニバーサルデザイン(UD)による授業とはどんなものかがとても分かりやすく説明されています。2冊目は「安心・刺激でつくる学級経営マニュアル」です。(すべての子どもを支える教師の1日)という副題がついています。8:001650までをリレー執筆という形で19人の先生方の著作が掲載されています。そのうち14人の関西学院初等部の先生方が執筆されています。

第一章の文章を抜粋して紹介しておきます。

・「わかった!できた!」が生まれた達成感に酔っているうちに、いつのまにかクラスの体温が下がっていることに気付くのです。決定的に悪いわけではないけれど、どこか楽しくはない状況。本当に難しいのは、良い学級を生み出すのと同様に、終わりまでそれを持続することなのです。

・ビジネスの世界ではよく「悲観的に考え、楽観的に行動せよ」と言われます。ゆるさへの気づきは神経質くらいでちょうどよいのです。

・私たち教員は、「ちょっとだけだめな雰囲気」への嗅覚、危機管理能力が問われています。

・停滞は後退とほぼ同義です。なにもしなければ、潮が引くように学級の雰囲気が冷えてしまうことがあります。

・大切なことはドラマを共有することであり、それをきっかけに前を向こうとすることです。

「お知らせ受験ニュース」で紹介した野村先生の文章から抜粋しました。

ひとつひとつの言葉にとても力を感じます。6年C組の授業と授業協議会での事に少し触れさせていただきます。参加された先生からの辛口のコメントの中に「プライド」という言葉を安易に使いすぎではないかという指摘がありました。横で聞いていて正直厳しい意見だと思いましたが、子供達の間で生き生きと飛び交っている言葉は、プライド(優越感)ではなくプライド(矜持)だと思いました。なんの違和感も感じませんでした。先生と子供達の絆の深さと一体感を感じた先生方が多かったように思います。

初等部開校以来、何度も学校を訪問させていただきましたが6時間も滞在するのは初めてでした。ベーツチャペル、ダイニングルーム、教室と場所を移動しました。チャペルの天井の意匠や温かい光を放つぶら下がりの照明、ダイニングルームの窓越しに見える緑に囲まれた景色と落ち着いた雰囲気、ウッディな教室のレイアウトどこもすごく心地良かったです。それから、初めてトイレに行きました。とても清潔で気持ちが良かったです。掃除を担当される方に敬意を表します。

6月もまもなく終わります。789月は、「hop」「step」「jumpです。こんな素晴らしい学校で16年間のスタートを切るために頑張りましょう。

 

posted by ヘッズアップセミナー | 日記
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