説明会終了後に、福田校長先生から「2016年関西学院のカレンダー」と「AERA English特別号(英語に強くなる小学校選び)」を頂戴しました。「どっちの私立SHOW~東西私学のこだわりの英語教育をお見せします」という巻頭ページに、「西の新興校(関西学院初等部)」「東の伝統校(青山学院初等部)」という記事があり関学初等部は、2011年に赴任され米国で教育学修士「TESOL」を取得された植松知奈美先生が3ページにわたり初等部の英語教育への取り組みを紹介してくれています。最新号なので是非、購読ください。昨日は、説明会の時間が押していたので先生方への質問の時間が余りとれませんでした。説明会前にあらかじめ塾として用意していた質問項目に関してお答えいただいたのでここでいくつか紹介しておきます。(福田校長先生の回答です)
①親子面接で特に印象に残った子供や家族はありましたか
「特別にということはありません。どの子供も家族もその素晴らしい一端をみることができました。学校とともに歩んでいける子供であり家族であるかという事を見させていただきました。」
②今年や今までの受験生に共通する長所と短所はありますか
「短所はなかったと思います。入試当日の5時間、子供達の長所を見つけるのが初等部の評価の基準です」
ここで恐縮ですが、私事を書かせてもらいます。40年も前の高校一年の時、現代国語の先生は、早稲田大(露文)を卒業されたばかりの若い先生でした。確か「裸の王様」(開高 健) が教材だったと思うのですが、文中の「爽やかな世界」という解釈を巡って授業は、進められていました。手も挙げずにぼーっとしてると「君は、どう思う」と急に当てられ答えに窮し「今、TVで流れているスプライト(清涼飲料水)のCMの世界だと思います」と適当に答えました。「ふざけるな」と一括されるかと思いきや「他にどんなCMが、頭に浮かぶ?」と聞かれたので「日産スカイラインのケンとメリーや資生堂シフォネット~図書館編も浮かびましたと答えました。」そのあとの先生の言葉は、忘れましたがえらく褒めてくれたことは鮮明に覚えています。その日から、「ボクの好きな先生」となりました。その授業がきっかけで、職員室までよく足を運び、本(五木寛之、野坂昭如~ヘミングウェイ、ドストエフスキーまで)や映画(アメリカンニューシネマ~フランソワ・トリュフォー、ゴダールまで)の取り組みやすいものから難解なものまで次々に教えてもらいました。野村先生の授業を拝見していると何故か高校時代の現国のT先生がオーバーラップします。あの頃に先生が薦めてくれた本や映画が自分のものの見方や考え方の基本になっています。たった1時間の授業の些細な出来事(ありふれた奇跡)がその後の人生に大きく影響を与えるように思います。
前置きが長くなりましたが、昨日の6年生授業の進め方の説明で、子供のふと発した「言葉」や現れた「感性」を掬い上げるのがとても巧みだと改めて感じました。一昨年の初夏に全国から1000人以上の教員が関学初等部に集まり「公開授業」がありました。授業参観する機会があり野村先生の6年生(国語・古文)の授業を拝見させていただきました。クラス生徒の3倍以上の教員100人が見守る中の授業は圧巻でした。生徒たちは全然、臆することなく普段通り、先生と生徒の生き生きとした言葉のキャッチボールが繰り広げられ授業終了後に、見学していた100人の先生方の拍手がなかなか鳴りやまなかったように記憶しています。昨日の学校説明会に参加され野村先生の模擬授業を体験しながら小学校時代にこんな先生に教わりたかったと全員が、感じたと思います。また、話はがらりと変わりスポーツの分野になりますが、これも関学初等部の大きな魅力のひとつなので紹介します。ヘッズの父兄にはKGファイターズのOBのお父さんが結構おられます。皆さんが皆、口にするのは、「KGファイターズの現役の大学生が初等部に来てアメフトの基礎を教えてくれるなんて昔の事を考えると夢のような話だ」という感想です。初等部のエルダーズシステムというのも大きな魅力のひとつだと思います。最後に野村先生の模擬授業で「Google Earth」を駆使して授業の導入部分で生徒の興味をぐっと引き付けていたことがわかります。インターネットも本当に使いようだと思いました。 「You tube」も使いようで40年以上前のCMに再会できました。
「爽やかな世界①」